【春】
「新春」 (しんしゅん) 新陽、暦の新しくなった年の初めの春のこと。初春、新年。【李端・唐】
「頌春」 (しょうしゅん) 新春を褒め称え言祝ぐ。年賀の挨拶の言葉。頌は祭りの広場での舞を表す。褒め称えること。【~】
「探春」 (はるをさぐる) 唐代の頃、春の初めになると、春を訪ねて郊外を散策したことによる。【唐太宗・唐】
「春信」 (しゅんしん) 春の便り、春の来た知らせのこと(花開き鳥啼くなど~)。【梁元帝・漢魏六朝】
「春芳」 (しゅんほう) 芳香な春の草のこと。【劉克荘・南宋】
「春祺」 (しゅんき) うららかな春の季節が安泰であることを祝う。祺は、心安らかで憂いのない様子。「春禧」と同義。【漢書・】
【福】
「福綏」 (ふくすい) 幸福にして安泰であること。綏は安定してやすらかである意。【~・】
「盛福」 (せいふく) 盛大なる幸福。しあわせが最高潮であること。【史記・】
「景福」 (けいふく) 大いなる幸い。素晴しい幸福。同義:大福。【詩経・】
「福壽」 (ふくじゅ) 幸福と長寿 【蔡伝、書経】
「遐福」 (かふく) 遥かなる永遠の幸福。幸いが大いなること。「遐年、遐寿」と同義。【詩経・】
「介福」 (かいふく) 幸いがとても大きいこと。介は鎧の中の人を表し、仲立ち、大きいの意。【易経】
【壽】
「永壽」 (えいじゅ) 命が長いこと。長命。長寿。【劉臻妻・漢魏六朝】
「享壽」 (きょうじゅ) 寿命をうける。天から授けられた寿命のこと。「天寿」と同義である。【徐彦伯「南郊賦」・唐】
「嘉壽」 (かじゅ) 幸福多く長生きである。【顔延之・漢魏六朝】
「椿壽」 (ちんじゅ) 中国古代伝説上の大椿の長生きにあやかった長寿のことば。【庚闌・漢魏六朝】
「彭壽」 (ほうじゅ) 700才まで生きたといわれる彭祖のような伝説の長寿をさしており、長寿の祝い言葉として使われる。 【神仙伝・】
「壽慶」 (じゅけい) 命が長くめでたいこと。【呉全節・元】
「壽脩」 (じゅしゅう) 寿命が長く続くことを祝う。【漢鑑銘・漢魏六朝】
【祥・翔】
「吉祥」 (きっしょう) よい兆し。めでたいしるしのこと。吉瑞、幸福と同義。吉は目出度いことを祈る言葉。【荘子・】
「飛翔」 (ひしょう) 空を飛びかけること。「翔」は羽でかけ揚がるさま。 【関尹子・古代/秦】
「百祥」 (ひゃくしょう) 幸いが一杯に多いこと。「百福」と同義。【書経・】
「嘉祥」 (かしょう) 目出度いしるしのこと。幸運の徴候。瑞相、吉祥と同義。【漢書・】
「翔雲」 (しょううん) めでたい雲のこと。「瑞雲」と同義である。【米芾・北宋】
「祥鳳」 (しょうほう) めでたい徴候に現れ出る霊鳥のこと。聖人が現れる前兆。 【淮南子・漢魏六朝】
【瑞・雲】
「吉瑞」 (きちずい) めでたいしるし。幸い。【漢書・漢魏六朝】
「鵲瑞」 (じゃくずい) 鵲(かささぎ)の鳴き声は喜びの瑞兆であることから吉兆の代名詞である。【張愛賓「古今公私印記」・唐】
「瑞雲」 (ずいうん) めでたい時に前兆として現れる雲のこと。【太平御覧・宋】
「鶴雲」 (かくうん) 春分の日に出るといわれる白鶴に似た目出度い雲のこと。単に鶴と雲のこと。【李嘉裕詩・】
「慶雲」 (けいうん) めでたい雲。よいことのある前兆の雲。縁起のよい雲。同義:瑞雲、景雲。【列子・】
【その他】
「鹿鳴」 (ろくめい) 鹿は餌を見つけると鳴いて友を呼ぶので、賓客を招き宴会をする意味に用いられる。【詩経・】
「豊楽」 (ほうらく) 実り豊かで、人々が楽しんでいること。【蘇軾・宋】
「飛觴」 (しょうをとばす) 酒宴を開いて楽しむ様。「觴」は盃のこと。【張子容・唐】
「鳳舞」 (ほうぶ) 鳳凰が舞う。天下泰平になると鳳凰が現れるといわれる。 【易林・江戸時代】
「樂天」 (らくてん) 天の命ずるままに楽しんで生活すること。境遇に安んじて物事に悩んだり苦しまないこと。 【易経・】
「暄風」 (けんぷう) 春の風であり、陽風ともいわれる。暄は温暖の意味。【梁元帝・漢魏六朝】
「新禧」(しんき=あたらしきよろこび) 新年のよろこび。神から授けられる幸いである。 【福恵全書・清】
「祝延」(しゅくえん) 長寿を祝い祈ること。【~・】
「麟鳳」 (りんほう) 中国古代伝説上の動物である麒麟と鳳凰のことであり、聖人・賢人の喩えに用いられる。【礼記・】
「休徴」(きゅうちょう) めでたいしるし(兆し)をいう。同義:吉兆、休兆。
「肇祉」(しをはじむ) 年の初めに当って幸福をひらきはじめること。祉は福の意である。【陸機・漢魏六朝】
「傳芳」(ほうをつたふ) 芳しい名声を後々の世まで伝え残すこと。「流芳」と同義です。【昭徳皇后・唐】
「熙怡」 (きい) 和らいで喜んでいる意。「嬉怡」と同義である。【王凝之・漢魏六朝】
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